🔍 副業を探した30代会社員の目線で

こんにちは、ヒラヤマタクマです。
平日は会社員として働き、休日にはゴルフや料理でリフレッシュする毎日。
副業を始めた当初、私も「楽して稼げる」という言葉に惹かれました。
FX、バイナリー、情報商材…。50万円以上の損失も出しました。
その経験から強く思ったのは――
「安心して取り組める副業情報を届けたい」ということです。
今回、SNSで見掛ける「硯を買って転売して収益を得る」
という副業話を見て、「またか…」と危うさを感じ、調べに入った次第です。
📦 “硯投資”とはどんな副業?その構造を整理
この話、概要としては以下のようなものです
- 高級硯(数十万円)を“投資用資産”として購入。
- 数か月後、転売して数倍〜数十倍の利益が出るという謳い文句。
- 「中国富裕層が買い集めている」「希少価値が上がる」などの説明付き。
- 初心者でも在宅でできる丸投げ型副業という甘い表現。
しかし、私が市場を調べて見えてきたのは――
✔ 硯の相場は一般に 数千円~数万円 が普通。
✔ 転売ルート・需要が明示されていない。
✔ 「高額だから稼げる」と見せるだけで、根拠が極めて薄い。
これでは「買ったら売れる」という前提自体が崩れており
実態としては 資産形成ではなく出資詐欺の構造に近いと感じました。
🧑💼 “松本悠里”という名前と誘導の流れ
この案件で名前が目立つのが「松本悠里」。
SNS上ではこういうプロセスが多く報告されています
- SNSまたはマッチングアプリで知り合う。
- やりとりが進み、LINEなどに移動。
- グループチャット参加→成功者の声(稼げたという投稿)を共有。
- 「限定枠」「先行参加」「特別価格」など急かされて高額購入。
- 購入後、連絡が途絶えたり転売サポートがなかったりする被害が発生。
いくつかの知恵袋投稿でも
“SNSで女性と出会い、硯を35万円で買わされた”という体験談が散見されます。
つまりこの手法は
「副業話」+「恋愛/信頼関係」+「限定オファー」という複合トラップです。
🧩 なぜ“硯”なのか?副業詐欺のロジック分析
副業詐欺を多数見てきた立場から、この硯案件の選定理由を分析すると次のようになります。
- 専門知識の壁:硯の価値や相場を一般人が把握しづらい。
- 文化・信頼の装飾:「伝統」「芸術」「希少」という言葉がイヤラシくも魅力的。
- “現物がある”という安心感:実際に物が届けば「詐欺じゃない」と錯覚する。
- 初心者向け文言:「在宅」「丸投げOK」「数字が上がる」など、時間のない人に響く。
つまり、「安心そう」「簡単そう」という心理を巧みに突いており
逆に言えば理論や裏付けが皆無でも通用してしまう設計です。
⚠️ 実際の被害とリスクの現実
ネット上では被害を訴える投稿が多数あります。
「30万円以上で硯を購入したが、売れずグループから抜けた」
「運営会社の住所を調べたら実在しなかった」
こうした声がある通り
出金できない・転売できない・返金もされないという構造が顕在化しています。
副業初心者にとって、「少額なら大丈夫だろう」という誤判断も危険。
会社員・家庭持ちという立場なら、支払い後の運用不能ほど辛いものはありません。
🔎 会社員視点での“判断基準”

私がFXや広告運用で培った“リスク管理眼”を副業選びにも適用しています。
会社員として限られた資金・時間を使う以上、以下の基準は守るべきです。
- 仕組みを自分で説明できるか?(なぜ稼げるか?)
- 初期費用が妥当か?(数十万円は特に慎重に)
- 運営者・法人情報が明確か?
- 「今日だけ」「限定枠」という急かしがあるか?
- 実際の利益・出金実績が確認できるか?
これらを満たさない案件には、会社員なら手を出すべきではありません。
💡 私が選んだ“地に足の着いた副業”
失敗を重ねた今、私はこう考えています。
「派手さはないが、継続できる副業こそ価値がある」
具体例として
- ブログ・SNSによる発信(少ない時間でも継続)
- クラウドワークス案件(制作・ライティング)
- AIツールを使った作業効率化・自動化
どれも数万円から始められ、失敗リスクが低い。
本業・家庭がある身として、“小さい積み重ね”が最も安全な戦略です。
📝 「稼げる話」だけに飛びつかないで

「簡単に稼げる」という言葉に心を動かされたとき
それは“誰かの儲け話”にあなたが引き込まれているサインです。
硯投資のような案件は、たとえ美術品を装っていても本質は同じ。
あなたの時間とお金を奪うリスクがある。
だからこそ
「理解できる」「納得できる」「自分で動ける」
この三つを大切にしてください。
副業は“魔法”ではなく、あなた自身の力を育てるプロセス。
焦らず、自分の立ち位置を守りながら動けば
30代・40代でも十分に稼げる道があります。
✍️ 執筆:ヒラヤマタクマ(37歳・会社員)
「過去の損失は無駄じゃない。
それが僕に“安心して取り組める副業”を選ばせてくれた。」