
🧭はじめに|「100BTC当選」って本当にあるの?
こんにちは、ヒラヤマタクマです。
会社員をしながら副業を研究している私ですが、最近SNSでよく見かけるのが
「100ビットコインが当たりました!」という怪しい広告です。
一見すると夢のような話ですよね。
しかし結論から言えば
これは典型的な仮想通貨プレゼント詐欺の可能性が非常に高いです。
今回の記事では、実際のLP(ランディングページ)構成や口コミ情報
さらに法的観点から見た問題点を、ビジネス構造の裏側まで深掘りしていきます。
🚨100BTC当選の“裏の仕組み”
▼ステップ①SNS広告・メールでの誘導
「100BTCを抽選で配布中!」「あなたが選ばれました!」
そんな派手な文言で、Twitter広告・LINE広告・スパムメールなどに掲載。
クリックすると専用のLP(特設サイト)に誘導されます。
▼ステップ②LPでの心理操作
LPには「あなたは当選対象者です」「残り3名」といった
限定性と緊急性を煽るコピーが並び、登録を急かします。
▼ステップ③個人情報・ウォレット登録の要求
次に、「当選受け取りのために必要」と称して
メール・LINE・ウォレットアドレスなどの個人情報を入力させます。
▼ステップ④手数料請求フェーズ
登録後すぐに届くのが、「受け取りには認証料が必要です」
「セキュリティ審査料1万円」「ブロック解除料3万円」など
“少額の手数料”を払わせるフェーズです。
▼ステップ⑤更なる追加入金
支払っても100BTCは届かず、今度は「優先処理」「上位認証」「保証解除料」など
名目を変えて次々に追加請求。
最終的に10万円〜数十万円を失う被害が多発しています。
⚖️運営者情報は“空欄”だらけ
副業案件で最も重要なのが「特定商取引法に基づく表記」です。
正規ビジネスであれば、以下のような情報が明記されているはずです。
特商法チェックリスト
- 運営会社名
- 代表者氏名
- 住所(番地まで)
- 電話番号(固定回線)
- 返金・解約規定
- サポート窓口の明示
しかし、「100BTC当選」関連LPではこれらがほぼ記載なし。
仮に住所や名前が書かれていても、調べると実在しないか
レンタルオフィスの住所だったという事例も確認されています。
また、特商法ページが独立していないケースも多く
「運営会社:株式会社〇〇」とだけ書かれて連絡先なし──という状態がほとんど。
つまり、問い合わせも返金もできない“逃げ口実”が最初から設計されているわけです。
💸無料登録から始まる“後出し請求”
一見「無料」と書かれていても、実際には次のような課金構造が存在します。
実際に報告されている費用例(口コミより)
- 登録費用:無料(初期のみ)
- 認証料:9,800円〜15,000円
- 優先受け取り権:29,800円〜49,800円
- ゴールド認証:98,000円前後
- 出金保証解除料:30,000円〜
「最初だけ支払えば完了」と思わせつつ
支払い後にはさらに上位コースを勧誘してくるのがパターンです。
この“段階請求”こそが
詐欺案件の最も巧妙な設計ポイントです。
📲誘導シナリオを分解|LINE登録で始まる罠
LINEを使った詐欺構造には、以下のような共通パターンがあります。
LINE誘導型の典型パターン
- LPで「LINE登録で受け取り」と誘導
- 登録後に「当選確認のための診断ボタン」
- 自動メッセージで“特別動画”を送信
- 「受け取り処理を進めます」と案内
- 途中で「本人確認・手数料支払い」へ誘導
ここでLINE公式アカウントを使うことで
ユーザーは「公式が言ってるから安心」と錯覚してしまいます。
しかし、運営実態が不明な個人LINEを使っている場合も多く、非常に危険です。
💀出金できない理由の定番トーク集

被害者の声をもとに、よくある“出金拒否トーク”を紹介します。
出金拒否トークあるある
- 「現在システムメンテナンス中です」
- 「本人確認が完了していません」
- 「上位権限が必要です」
- 「セキュリティ審査に時間がかかっています」
- 「手数料未納のためロックされています」
このように、架空の理由をつけて延々と出金を遅らせるのが定番です。
最終的には連絡が途絶えるか
LINEアカウントごと消えるケースも確認されています。
📚被害相談と公的注意喚起
実際、各地の消費生活センターにも同様の相談が相次いでいます。
- 「当選メールが届き、手数料を払ったが何も届かない」
- 「仮想通貨ウォレットにアクセスを求められ、資金を抜かれた」
- 「LINEで“当選サポート担当”と名乗る人物に数万円を支払った」
警視庁も公式サイトで、
“無料配布”を謳う暗号資産詐欺(ギブアウェイ詐欺)への注意喚起を出しています。
この手口は、SNSのライブ配信やコメント欄を使っても展開されており
偽アカウントが著名人や企業ロゴを装って信用させるパターンも増えています。
🧩詐欺案件を見抜く5ステップ
① 特商法ページがあるか?
→ 運営者情報が確認できない時点でNG。
② 住所と電話番号は実在するか?
→ Googleマップで検索し、架空オフィスでないか確認。
③ LINE誘導を使っているか?
→ “LINE診断”や“公式配信”を装うタイプは要注意。
④ 初回無料→後払い構造か?
→ 無料スタート型は“手数料商法”の可能性が高い。
⑤ 出金報告が存在するか?
→ 本当に受け取った証拠(ウォレット履歴)があるか確認。
この5つをチェックするだけでも
9割の危険案件を避けることができます。
🛡“無料配布”の言葉を信じない勇気を

・100BTC当選は、心理誘導・個人情報収集・手数料請求の三段構え。
・特商法表記なし=法的逃げ道を確保している。
・支払った金額は戻らない可能性が極めて高い。
ヒラヤマの結論としては
「当選」「無料」「今すぐ」この3語がそろった時点で離脱するべき。
仮想通貨の世界は便利で夢もありますが
「楽して儲かる話」は、ほぼすべて“あなたが商品になる話”です。
💡最後にひとこと
私自身、過去に副業で50万円を失いました。
だからこそ伝えたいのは、「焦らないこと」。
もし少しでも怪しいと思ったら
その1クリックを止める勇気を持ってください。
それが、未来の自分を守るいちばん確実な投資です。